お前らも、もう少し緊張感持ったらどうだ？

名古屋グランパスの日本代表ＧＫ楢崎正剛（３１）が１２日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで行われたチーム練習に合流した。
午前のみだったが戦術練習に参加し、ドラガン・ストイコビッチ監督（４２）の目指すサッカーを身をもって体験した。
「しっかりしたトレーニングができていると思う」。練習後は充実した表情を浮かべ、日本代表の集合するホテルへと向かった。

　１月２４日のチーム始動日以来となるグランパスだった。ただし始動日も記念撮影に納まっただけ。守護神がチームメートとともに、汗を流したのは今年初めてのことだ。

　午前のみのおよそ２時間。ピクシーは在住査証更新手続きでフランスへ帰国中のため、あいにくの不在。
だが、チームの雰囲気を肌でビンビン感じ取った。戦術練習ではゴールマウスの前に立った。グランパスの目指すサッカーを垣間見た。

　「すべてにおいてキビキビ動いているし、緊張感がある。しっかりしたトレーニングを積んでいると感じた」

　楢崎は午前練習に参加するように求められたと言うが、関係者によると強制力はなかった。つまりは“志願参加”。その成果は十分すぎるほどあった。

　１月１５日の鹿児島・指宿合宿から日本代表としての活動が続いている。この日夜には東アジア選手権のため再集合。
「不安はある。こんなに直前までいないのは珍しい」と漏らす。チームメートとともに過ごす時間がなく、少なからず焦る胸の内を、彼らの充実した表情がいやしてくれた。

　今は日本代表のため、自分のプレーに徹する。２４日午後に帰国するため、チームへの再合流は２５日。ＦＣ岐阜とのプレシーズンマッチも欠場となるが、
「代表で気分よくプレーすることに尽きる。みんなもそれを望んでいる」。守護神はチームへの手応えを胸に、前を向いた。　（島田明）
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/200802/CK2008021302087036.html